2011年02月12日

チャレンジするということ

昨日、ソーシャルベンチャー・スタートアップマーケットという、NPO法人ETIC.さんがしかけている社会起業市場創造事業に参加させていただきました。


その中で、非常に若いながらも起業を志していらっしゃる方がいまして、その方へ送ったメールが僕の考えをまとめられた気がしたので、お名前を伏せて載せたいと思います。




●●さん

こんにちは、(びっきー)です。
昨日はSVSMにてお世話になりました。

昨日は少し意地悪な質問を投げかけてしまい、申し訳ありませんでした。
起業しようと決意をされ、これまでいた環境から離れ、起業家の先輩たちへ自分の意見を述べ、一歩ずつ前へ進もうとしている●●さんを、僕は尊敬しています。

僕自身、今は個人事業主をやっていますが、(中略)ある程度近い立場でお話を聞けたのではないかと思います。
僕が感じたことでお役に立てそうなことを2点お伝えしたいです。

1.一人ひとり、顧客を具体的にイメージし尽くす作業が必要
2.自分の感情をもっと言語化していくことが必要

【1.一人ひとり、顧客を具体的にイメージし尽くす作業が必要】
「社会課題を解決したい」というメッセージは、一見美しく感じられますが、実は何の行動も生み出してくれません。
「◯◯な人が、◯◯のことで困っている。その原因は◯◯であり、解決するための手段は◯◯と◯◯と◯◯がある。その中で最もインパクトを生み出せて、かつ自分でなければやれない◯◯という事業をやろうと思う」
というストーリーが描けて、初めて行動できますし、周りの人の熱意を味方にできます。

このストーリーを描くには、統計資料や抽象的な概念を元にするのではなく、「小さくてもいいので、それが現実に起こっている一人ひとりの人」について具体的に考え抜くことが必要だと思います。

自分は◯◯があてはまり、母親は◯◯が部分的に当てはまる。友人のAは△△があてはまり、この間ヒアリングをしたBさんは△△と◯◯の両方が部分的に当てはまる。

と言ったように、具体的に落としていく必要があります。


この作業がなぜ必要かといえば、社会課題の解決は「これをやれば「誰か」に届く」レベルではなく、「実際に今困っているこの人の課題を解決できた」と言えるレベルでないと達成出来ないですし、それができなければ成果を出せているとは言えないからです。


【2.自分の感情をもっと言語化していくことが必要】
●●さんは、自分の経験や考えていることにそれほど自信を持っていないように、お話を聞きながら感じました。
起業家や経営経験のある人に対して、自分の言葉で通じるものはないと感じているように思いました。
なので、ニュースや書籍などで話題になっているキーワードや概念を部分的に掻い摘んで説明することで通じると考えているようにも、感じました。


しかし、僕の経験では、●●さん自身が心から理解し、腹落ちした言葉でないと人には伝わらないと思います。

僕は起業するという決意をした人が、何の考えもなしにそれをするということを聞いたことがありません。●●さんには、それの決意をするだけの経験があったのだと思います。
人にとってはありふれた経験であっても、それをとことん考え、悩んで決断した起業という選択は、●●さんにしかできないものだと思いますし、その意味で僕は無条件に●●さんを尊敬しています。

僕はNPO法人フローレンスという病児保育を行う事業者で4年半働き、駒崎さんという尊敬すべき起業家から、チャレンジすることの大切さと、その最初の一歩を実際に踏み出す人の並々ならぬ苦悩や努力を教わりました。

●●さんはすでにそれを乗り越えていらっしゃいます。そのプロセスは何にも変えがたいものだと思いますので、もっと明確に言語化していくことが大事だと思います。

僕でよければスカイプなどを使ってお手伝いできます。そうでなくとも、ETIC.さん周りの方に相談されるのもよいかもしれません。


以上です。
長々と失礼いたしました。(中略)

●●さんを通じて社会課題が解決されていくことを心から願っております。
今後ともよろしくお願いいたします。
posted by Vicky at 14:03| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 目標 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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