2008年11月08日

患者は命をかけて医者を信じる

プロフェッショナル仕事の流儀を読んでいます。


この本の中で数ある名言に触れてきましたが、特にこの言葉が胸に突き刺さりました。


【患者は命をかけて医者を信じる】


脳神経外科医 上山博康さんの言葉です。


上山さんは脳動脈瘤の手術で全国に名をはせていらっしゃる方ですが、
非常に難しい手術であっても自分がやれると踏んだ手術においては
「絶対に大丈夫だから」と患者さんに言うそうです。


こんなことを言うと手術を失敗したときに訴えられてしまうので
やめておきなさい、と弁護士からアドバイスを受けるときもあるそうですが、
それでもこのように言うのだそうです。


なぜなら、患者さんは上山さんに命を託しているから。


命をかけて上山さんを信じるからこそ、上山さんもそれ相応のリスクを
負うのだというのです。


頭をガンと殴られたように感じました。
僕自身の覚悟のなさ、志の低さに愕然としたのです。


僕は事業部長としてお子さんたちの命を託されているのに、
そしてレスキュー隊員さんや一緒にがんばってきた仲間が
親御さんから得たフロレへの信頼を任されているのに、
本当にその気持ちに応えるだけの覚悟をもって仕事に臨めているのか、
また、それだけ期待にふさわしく成長し、組織としてのアウトプットに
つなげていけているのか。


そう自分に問いかけるとき、まったくとは言わないまでも、
自分の持っているポテンシャルの5%も使っていないと言わざると
得ないと思いました。


失敗するのが怖い。
周りがうまくやっているのに、うまくやれていないと思われるのが怖い。


そんな小さなことを考えている人間に任してもらってよいものでは
ありません。



もっともっと成長しなければ。


そんな自覚を促してくださった言葉であり、一生を変える言葉に
なりえると思いました。






上山さんはまた、このようにも語ります。


僕は黒澤明監督の『七人の侍』が大好きで、何度も見ているのですが、
僕らはある意味、あの映画に出てくる侍と同じ傭兵なんですよ。
患者さんというのは、病気に蹂躙(じゅうりん)されるだけで、
戦う武器がない。
でも僕らには武器がある。だから雇われるわけです。
違っているのは、あの映画では主役級の人が、農民のためにバッタバッタと
死んでいくけれど、僕らは死なないということ。
攻め込まれたら死ぬのは患者さんで、負けたところで僕らはプライドが
傷つくだけです。



結局のところ、僕はどこまでも安全圏からの物言いになるのかもしれない。
命をかける必要なんてないけれども、
でも目の前のそのお子さん、親御さんが失いかねなかったものを
失わずに済む行動が一つでも起こせるのならば、
僕はそれをするための努力をしたいし、
ともにしようとしている仲間のその気持ち、その行動をアシストすることが
僕の役目だろうと思うのです。





プロフェッショナル。


それは遠い未来のものではなく、今、何を見つめ、何を行動するのか、
この一瞬をどのように生きるか、という態度そのものだと思いました。
posted by Vicky at 00:51| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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